6th Album 「COSMONAUT」

BUMP OF CHICKEN 「ウェザーリポート」歌詞の意味

主な収録作品:COSMONAUT
BUMP OF CHICKEN
トイズファクトリー
2010-12-15

【はじめに】 基本的に、ここで書くのは言葉的な解釈だけです。「曲のテーマ」とか「メッセージ」とかは聴いたひとそれぞれが感じるものなので、そのあたりの考察にまでは踏み込まないようにしたいかなと思います。

→BUMP OF CHICKEN 「ウェザーリポート」歌詞(リンク)

【歌詞の大まかな意味】

雨が上がったあとも、傘を差したまま相合傘。
決めた色の敷石を踏んで歩くと、スニーカーに水が跳ねる。
「マンホールを踏むのはセーフ!」
帰り道の傘の中には、いつもどおりの二人の笑顔。

今日のことを話題にできないのは、あなたが何も言わないから。
あんなつらいことがあったのに、あなたは笑っているから。

あなたのつらい気持ちなどおかまいなしに、あなたの命は当たり前に続く。
そんなあなたのことが、胸をしめつけられるほど愛しいと思う。

 

ふと会話が途切れるのが、いつもより気になってしまう。
次にどんな言葉を言うのかと、心の中で当てっこでもしてる感じ。
夕焼け空の下に、差したままの相合傘。
いつも見ている横顔のはずなのに、まるで知らない人みたい。

だってあなたが傷つけられた瞬間を、私はちゃんと見ていたのに
そんな私の目の前でだって、あなたは無理に笑おうとするんだもの。

あなたを傷つけた人を、笑って許そうとしているのならそれでもいい。
だけどこの傘の中でだけは自分を押さえずに、本当のあなたを見せてほしい。

 

あえて立ち入らないのがその人のためになることもある、
なんてことも思うから、あなたに突っこんで聞くことができない。
だけど自分でも、逃げてるだけだってわかってる。
ただ単に、あなたのつらさを受けとめるのが怖いだけなんだ。

 

最終下校時刻を知らせるチャイムが遠くで響く。
自動車店の前の交差点で、また明日と手を振った。

国道の橋を渡ってから、やっぱり気になって振り向いた。
マンホールの上で立ち止まったあなたの、傘がくるくると回っていた…

あなたは笑って本当のあなたを隠していた。
私からは見えないけど、あの傘の向こう側で、あなたはひとり立ち止まっている。

どんなにつらくても問題なく続く命を、あなたは何度つらいと思っただろう。
それでも続いていくこの日々を、無理して笑う前にだいじに受け止めてほしい。
あなた自身をだいじに受け止めてほしい。

* * *

自動車店の前の交差点で、ショーウィンドウに映ったもう一人の自分に気づいた。
同じ傘の中に入ったもう一人の自分がそこにいた。
それを、自分自身で抱きしめた。

 

【補足】
・曲名の「ウェザーリポート」は天気予報…というより、やや学術的な「気象通報」の意味。単純な予報だけでなく、観測したデータの解析結果や警報を気象台がラジオなどで通知するものです。めまぐるしく変わる「あなた」という天気を報告する曲、なのかもしれません。
・「信号は赤」はさまざまに解釈できるところです。「あなた」の前にある実際の赤信号かもしれませんし、障害、危険、憂慮などの比喩かもしれません。私を拒む「あなた」の心の比喩かもしれません。

※ 2018/02/05更新

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