6th Album 「COSMONAUT」, BUMP OF CHICKEN II [2005-2010]

BUMP OF CHICKEN 「魔法の料理~君から君へ~」歌詞の意味

主な収録作品:魔法の料理 ~君から君へ~
BUMP OF CHICKEN
トイズファクトリー
2010-04-21

【はじめに】 基本的に、ここで書くのは言葉的な解釈だけです。「曲のテーマ」とか「メッセージ」とかは聴いたひとそれぞれが感じるものなので、そのあたりの考察にまでは踏み込まないようにしたいかなと思います。

→PV(リンク)

→BUMP OF CHICKEN 「魔法の料理~君から君へ~」歌詞(リンク)

【歌詞の大まかな意味】

叱られたあとにも、いつもと同じように出してもらえる晩ごはん。
あれは本当に不思議だった。
まるで魔法か何かのように、それを見るだけで涙が出た。

おもちゃの剣でピアノを引っ掻いて、それで叱られたんだっけ。
つい傷だらけにしちゃった。
本当はそんなつもりじゃなかったんだ。
だけど、うまく説明できなかった。

「もっと大きくなって、自分の気持ちをちゃんと伝えたい。
上手に話せるようになって、知ってもらいたい。
いまはまだ、どうやって伝えたらいいのか全然わからない」

君は自分の気持ちを伝えるすばらしい手段を、ちゃんと手に入れられるよ。
だから将来を楽しみにしておいて。
この先出会う、そんな君の宝物は、
ずっと大切なままで今もそばにあるよ。

 

あの頃持ってた三輪車はたしか赤色で、乗ればどこへでも行けるような気がした。
クマだと言ってひげじいがくれたぬいぐるみは、よく見ると犬のぬいぐるみだった。

おもちゃの剣でピアノにつけた傷は、本当は、飾りのつもりだった。
嫌いなピアノを、少しでも好きになろうとしたんだ。

「いまは一人だけど、もっと大きくなって仲間を見つけたい。
本気で理解し合いたいと思えるような、
日が暮れても一緒に秘密基地づくりをしてくれるような仲間を」

期待以上のものに君は出会うよ、でもいいことばかりじゃない。
結局言えないままだった気持ちもやっぱりあって、
それはそんな仲間にも言えないままで、いまでも形を変えずに心の中にあるから。

そんな気持ちが、この先もっと増えてもいくから。

 

怖いと思っていたパパが、本当は優しい人だったこと。
いつも面白いママが、実は泣くときもあること。
おばあちゃんが歳をとって、君の顔を忘れてしまったりすること。
あのぬいぐるみは犬だよって伝えられないまま、ひげじいがいなくなってしまうこと。

ずっと先のことだけど、そんなことを君はいつか全部知ることになる。
ウソだと思いたい気持ちもわかるよ。だって僕は君なんだから。
ほら、そんなに悲しむなよ。

君の願いはちゃんと叶うから、
どんなに怖くても、未来から目をそむけないでほしい。
君はたくさんの宝物をこの先なくすけど、
でも、そのなくしたもののおかげで、僕は今の宝物に出会えたんだから。

君の願いはちゃんと叶う。大人になった君が言うんだから間違いない。
ずっと言えないまま抱えていた気持ちは、
ほら、君の願いどおりそのままの形で、
こうやって歌にできたんだよ。

 

昔よりたくさんのことがわかるようになったけど、
叱られたあとの晩ごはんは、今でもやっぱり不思議なままだ。
その謎は、僕よりもっと大きくなった君が解き明かすのかな。
そしてこんなふうに、君に教えてあげるのかな。

 

◆曲名の「~君から君へ~」について

「君の願いはちゃんと叶うよ 大人になった君が言う」という歌詞の通り、「君から君へ」とは、「未来の自分」から「過去の自分」への語りかけを意味します。曲の中ではある子ども(=君)に、未来の君(=僕)が語りかけているわけですが、最後には「その謎は 僕より大きい 君が解くのかな」とあって、またさらに未来の「君」へとバトンが渡されています。

ナタリーのインタビューでは、藤原さんは次のように言い、自分が過去の自分に語りかける歌でもあるし、さらなる未来の自分からの歌いかけのような気もすると語っています。

「『今、こうですよ』ということを歌った、と僕自身は思うんです。で、自分自身に対してもそう歌われているような気もするし。……という気持ちで書いていった歌だ、と思います。だから、自分の中では『あたたかい』『優しい』という感覚はあまりないんです。そういう形容詞は、聴いた人が付けていってくれるんだ、と僕は思うので。『キモい』『サムい』で終わる人もいると思うし(笑)。だから、こればっかりはなー、って感じ。」
https://natalie.mu/music/pp/bumpofchicken02/page/3

 

◆NHK「みんなのうた」への採用について

「君の願いはちゃんと叶うよ」が意味するところについては、曲全体の内容を踏まえ、ある程度言葉を足して具体的に解釈しました。曲から何を受け取るかはもちろん聴く側の自由ですが、本来、この歌は藤原さんのかなり個人的な思いを歌ったものだからです。インタビューでも「みんなのうた」への採用に関して、次のように語られています。

「『みんなのうた』に決まった話を言われたときにね、僕、『これはどこをどう切っても『俺だけのうた』だよ』って思って。『俺だけのうた』って仮タイトルを付けようと思えば付けられますよ、って。それが『みんなのうた』で放送されるなんて大丈夫か? と思いました(苦笑)。光栄なことでうれしいんですけど、ビックリしましたね。」

「僕の中では『20代最後のアルバムを作ろうぜ』ってプロデューサーに言われて、その言葉が頭にありながら、日々悶々としながら、29歳残りあとわずか……去年の4月、30歳の誕生日数日前に滑り込みセーフで書けたような曲だったんです。しかも、プロデューサーの『お前の20代最後の曲たちを集めたアルバムを作ろうぜ』っていう言葉の『お前の』に強調の点々が付いているような感じだったから、『俺の』っていうのが頭の中でグルグル回ったまま何カ月も過ごしてきた中で。で、“20代”っていわれたら、いやがおうにも過去を振り返ることになってきて。そして、いろんなことを振り返りはじめたらこうなっていた、っていう……そういう曲です。だからもう、こんなことになるとは。」

 

※ 2018/03/16更新

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