5th Album 「orbital period」, BUMP OF CHICKEN II [2005-2010]

BUMP OF CHICKEN 「カルマ」歌詞の意味

主な収録作品:カルマ / supernova
BUMP OF CHICKEN
トイズファクトリー
2005-12-14

【はじめに】 基本的に、ここで書くのは言葉的な解釈だけです。「曲のテーマ」とか「メッセージ」とかは聴いたひとそれぞれが感じるものなので、そのあたりの考察にまでは踏み込まないようにしたいかなと思います。

→PV(リンク)

→BUMP OF CHICKEN 「カルマ」歌詞(リンク)

【歌詞の大まかな意味】

この世に生まれ落ちた命がひとつ。
それを追いかけるように生まれた命がもうひとつ。
だけど命の居場所はひとつ分だけ。
もうひとつはどこかへ消えた。

自分の居場所を占拠しないと生きてはいけないから
誰かにそれを取られないようにずっと守っている。

ほかの誰かを押しのけて自分は生まれたの?
そう思うと、正しく生きてきたはずなのに、
自分の人生が汚れて見える。
こんなの気のせいだ、と思いたいのに、
お前が忘れてしまっただけじゃないのかと、頭の中から声がする。

「同じ心臓の音を探すなら、いつか必ず、
僕らはめぐりあうことができると思う。
僕はここにいるよ。いつも君を呼んでるよ」

生きる理由さえ古びてぼろぼろになって、
でもそれがふたつ分、重なるときが来るのなら。
そのときこそ、自分の生まれた意味を知るときだ。

 

生きつづける限りは、居場所を占拠しなきゃしょうがない。
命の居場所はひとつ分。
ふたつが入る隙間はない。

生まれ落ちた命がひとつ。
押しのけられた命がもうひとつ。
誰かから横取りした居場所で、自分は生きている。

これまで生きてきた年数をかぞえたところで、それはただの数字でしかない。
本当に知らなければならないのは、最初の一歩、
この世に生を受けたその瞬間のことらしい。

「生まれた瞬間に打ち立てた、泣き声という名の自分のシンボル。
それを目じるしにすれば、同じ声を持った僕らは
いつかめぐりあうことができると思う。
僕のことを忘れないで。いつも君を呼んでるんだから」

ぼろぼろの生きる理由をふたりで重ねて、
お互いの抜けた部分を埋めることができたなら。
そのときこそ、僕らは未来に向けた約束をすることができるはずだ。

 

僕らはお互いがお互いの鏡だった。
それぞれが背負うものを映す、もうひとりの自分自身だった。
汚れたお互いの存在を、それがきちんとそこにあることを、
手を伸ばせばきっと確かめられる。

「僕はここにいるよ。ちゃんと君のことがわかるよ。
ひとりしかいられない居場所に、僕らはふたりでいるんだよ。
僕のことを忘れないで。いつも君を呼んでるよ。
押しのけられたわけじゃない。同じ命の中にいるんだよ」

きっと僕らはめぐりあうだろう。
ぼろぼろになった生きる理由を葬って、
ふたりで新しい理由を手に入れることができるなら。
そのときこそ、僕らの約束が果たされるときだ。
僕らが本当の意味でひとつになるときだ。

 

◆『テイルズ オブ ジ アビス』とのタイアップについて

この曲はPlayStation 2用RPG『テイルズ オブ ジ アビス』のテーマソングとして書き下ろされました。ネタバレになるため多くは書けませんが、「自分ともう一人の自分」の物語であり、今回の解釈でも、バンプの曲の多くに共通する「自分との対話」という内容を前面に押し出しています。

『アビス』がニンテンドー3DSに移植された際、任天堂の故岩田社長がプロデューサーさんに「直接」インタビューしていますが、そこではバンプとの関わりにも触れられています。
https://www.nintendo.co.jp/3ds/interview/creators/vol9/index5.html

 吉積プロデューサー「このソフトは、奇跡と偶然がいっぺんに起こってできたんです。
…いちばん大きかったことは、BUMP OF CHICKENさんにテーマソングを担当していただいたことなんです。ゲームのテーマを決めたとき、ぜひやってもらいたくて、飛び込みでレコード会社に頼みにいきました。
…8割方、断られると思っていました。でも1時間くらい『今回すごく合うんです!』と説明したら、『わかりました。その説明をもう1回、メンバー4人にしてもらえますか?』とマネージャーさんに言われたんです。普通、決定前にアーティストの方と会うことはないんですが。」

岩田社長(当時)「そういう価値観で運営されていたんですね。」

吉積プロデューサー「はい。タイアップに関しては『本人たちの納得がないとOKが出せない』ということで、メンバーの方々にあらためて説明したら、すごく感覚的に『あ、それうちがやります』っていう感じでわかってもらえて。バンプ・オブ・チキンさんは、ミュージックシーンのなかでは王道というより、純度が異様に高いと感じるんです。そこがゲームとシンクロしたのかなと思っているんです。」

 

◆曲名の「カルマ」について

「カルマ」はサンスクリット語、つまり仏教の言葉で、日本語では「業(ごう)」と訳されます。もとは単に「行為」をさす語ですが、仏教では行為の「力」や「結果」までも含めて業といい、そこから前世の行為によって受ける「報い」の意味にもなりました。たとえば「業が深い」という表現は、前世の罪深さによって、現世で報いを受けることを言います。

おおざっぱにいえば「生きているかぎり背負わなければいけないもの」ということで、そう考えると「鏡なんだ 僕ら互いに それぞれのカルマを 映す為の」という歌詞の「カルマ」の意味も何となくつかめるような気がします。

 

※ 2018/03/16更新

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

w

%s と連携中