6th Album 「COSMONAUT」, BUMP OF CHICKEN II [2005-2010]

BUMP OF CHICKEN 「モーターサイクル」歌詞の意味

主な収録作品:宇宙飛行士への手紙 / モーターサイクル
BUMP OF CHICKEN
トイズファクトリー
2010-10-13

【はじめに】 基本的に、ここで書くのは言葉的な解釈だけです。「曲のテーマ」とか「メッセージ」とかは聴いたひとそれぞれが感じるものなので、そのあたりの考察にまでは踏み込まないようにしたいかなと思います。

→BUMP OF CHICKEN 「モーターサイクル」歌詞(リンク)

【歌詞の大まかな意味】

朝目が覚めたら、胸が痛いことに気づいた…
別に心が痛むっていう意味じゃなくて、ふつうに右の胸のあたりが。
でも夜にはもう痛みは消えていて、
痛みがあったことさえ覚えてはいなかった。

辛さや苦しさもそういうものなんだろう。
忙しく働いてそれを忘れるか、
起きて食べて寝るだけの一日でそれを忘れるか、
まあ人それぞれだし、日によっても違うだろうけど、
感覚をわざと鈍らせてるだけで、感じてないわけじゃない。

お医者にかかって、保険をかけて、
ここまで大事に続けてきた自分の命。
その命の時間を削って稼いだ金をまた使う。
安心を得るため、楽しみを得るため。
生きるって、なんて金のかかる作業なんだ。

これがずっと死ぬまで続くんだ。
いつか変わることがあるなんて思っちゃいけない。
今日だって、昨日からすれば未来だったでしょ。
でも昨日と今日はなんにも変わっちゃいない。
じゃあいつからこんなこと始まったか、なんて考えても、
「生まれた時から」もしくは「大人になった時から」
っていう当たり前の答えしか出てこないんだから無意味なこと。

ねえ、本当に社会を冷静に見つめるリアリストなら、
誰かから慰めてもらうことなんか期待しないはずだよね。
その死んだ魚みたいな目の奥にある、
あなたの心はとっても強くて丈夫なわけだから!

 

友人のバイクが事故ってボコボコ。
かわいそうなんだけど、自分には関係ない。
そうやってさ、悲しさって人それぞれなんだよ。
さて、これも歌にしてみるか…と。
他人の悲しみさえ金の種にする仕事だ、
悲しみは敏感に感じ取って、でも同情はしないようにして。

ぶつけようのない怒りとか、
処理のしようのない悲しい現実とか、
いっぱいあると思うけど、
それを包む生活はただの作業に過ぎない。
だから一度生まれたなら、どうか最後まで生き延びて欲しい。

レッカー車が来て運ばれた事故バイク、
かわりにやってきた新車。
ほころびかけた人生も、こうして淡々とお金が解決してくれる。
重力で地球に縛りつけられた人間の価値ってその程度。
イカロスみたいに、偽物の翼で空は飛べない。

バイクはともかく、この人生で失ったいろんなものは、
誰が弁償してくれるんだ。
もうこれ以上我慢なんかできないぞ。
え? それで代わりに何をもらうのかって?
さあ、そこははっきりさせないでおきたいな。
もし勝ち負けがついてこの苦しみが終わるものなら、
迷いなく負けを認めて生き延びるさ。
この死んだ魚みたいな目の奥にある、
こんなにしぶとい心は拍手でたたえてやらなくちゃ!

 

同じような人間同士で嫌いあって、人生を比べあいっこして、
どこかで聞いたような意見を使って悟ったふり。
安全な場所に逃げ込んで、個性を隠して優等生に。
「それでいいだろう、文句言われる筋合いはないよ」って、
いったい誰に開き直ってるの。

まあこっちにとっちゃ他人事でしかないんだけど、
とりあえず頑張れよ。
こっちには手伝ってやる気も、
手伝ってやる方法もないんだから。
これがいい、こうすべき、こうしなきゃに囲まれながら、
嫌でも笑って生きていくしかないんだよ。

どうせみんないつか死ぬんだから、
別に無理して自分で終わらせなくてもいいんだよ。
死が来る瞬間を考えたって、自分で経験してないことは、
他人の意見をうのみにするしかないんだから無意味なこと。

ねえ、本当に現実を冷静に見つめるリアリストなんかじゃないんなら、
そういう時間がムダだってことは理解できるでしょ。
とにかく生きていくしかないってわかってるでしょ。
「死んだ魚の目みたいだ」って言われても、
あなたはちゃんと生きていて、その心臓はまだ動いてる。

ごちゃごちゃ言ってないで何か食べろよ。
いくら他人と比べたところでそいつみたいにはなれないよ。
自分が思うほど、
他人は自分のこと気にしてないよ。
せっかく生まれたんだから、どうか最後まで生き延びて欲しい。

自分以外の人間はバカだと思うんなら、
生きづらいなんて考えることもないはずだよね。
「死んだ魚みたいな目だ」って、笑ってくるやつを気にして、
あなたの歩みを止める必要なんかないはずだよね。

 

いや、別に君に言ってるわけじゃないよ。
たわごとだと思って無視してくれたらいいんだよ。
「うん」とか「ああ」とかの反応すらいらないから。
というかそこまで言うほど重要な話でもないんだから。

それでももし手を貸してあげたら、
君は握り返してくれるかな。
それも別にどっちでもいいんだけどさ。
そうだ、そうやって関係のないやつは意識から追いだせ。
重要な話なんか、誰もしちゃいない。

 

◆曲名の「モーターサイクル」について

モーターサイクル(motorcycle)は曲中にも登場するバイクのことですが、「モーター」と「サイクル」という言葉から、“自動式のように淡々と繰り返される日常” というイメージも連想できるタイトルとなっています。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

w

%s と連携中